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「あの話、聞いてないんですけど」
製造業の現場で働いていると、この一言に何度ヒヤッとさせられたことか。今回は、そんな現場の悩みを解決してくれそうなAIガジェットを2つ見つけたので、現場目線で比べてみます。
正直に最初にお伝えしておくと、私はまだどちらも実際に使ったわけではありません。でも、22年間ものづくりの現場にいた人間として「これは現場で使えるんじゃないか」と感じたので、その視点で紹介させてください。
現場の「言った・言わない」問題
まず、私がずっと感じてきた現場の困りごとから話させてください。
たとえば、納品前の社内ミーティング。その場で決まったことが、出席していなかった社員にうまく伝わっていない。検査の段階になって「自分はそんな話、聞いていない」と認識のズレが発覚する。製造業の現場では、珍しくない光景です。
客先との打ち合わせとなると、もっと深刻です。仕様の変更や納期の約束が口約束のままだと、後になって「言った・言わない」のトラブルになる。私自身、こうしたすれ違いに頭を悩ませてきました。
今の現場では、打ち合わせの内容を事務員がその場で手書きでメモするのが当たり前。でも、手書きには限界があります。話すスピードに追いつかず聞き逃すこともあるし、メモを取る人の負担も大きい。
「会話を、まるごと正確に記録できる方法はないものか」——ずっとそう思っていました。
AI議事録デバイスという選択肢
そんなときに知ったのが、「AI議事録デバイス」と呼ばれる道具です。
ざっくり言うと、録音した音声をAIが自動で文字起こしして、さらに要点を要約までしてくれる機械です。手書きメモの悩みを、まるごと解決してくれそうなジャンルなんです。
今回は、その中で私が気になった2つ——「Plaud」と「ZENCHORD1」を比べてみます。
Plaud(プラウド)— シンプルに録って、まとめる
まず一つ目が「Plaud」。AI搭載のボイスレコーダーです。
ボタンを押すだけで録音が始まり、ChatGPTやClaude、Geminiといった有名なAIを使って、文字起こしから要約までを自動でやってくれます。
特徴は、なんといってもシンプルさ。録音に特化したデバイスなので、「とにかく会話を記録して、議事録の下書きまで作りたい」という用途にまっすぐ応えてくれます。世界で200万人以上が使っているそうで、実績も十分です。
机の上に置いて、対面の打ち合わせをまるごと記録する。そんな使い方が向いていそうです。
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ZENCHORD1(ゼンコード・ワン)— 耳から、騒音に強く
もう一つが「ZENCHORD1」。こちらはイヤホン型のAI文字起こしデバイスです。
録音・文字起こし・要約に加えて、翻訳まで自動でやってくれます。連携アプリは「Notta」という文字起こしサービスです。
私が現場目線で「おっ」と思ったのは、次の2点です。
ひとつは、騒音への強さ。6つの高性能マイクとAIノイズキャンセリングで、騒がしい場所でも音声をクリアに拾うとうたっています。工場の現場は機械の音が常に鳴っていますから、この騒音対策は現場向きかもしれません。
もうひとつは、データの扱い。録音データは国内保管で暗号化対応とのこと。後で触れる「機密性」の心配に、ある程度応えてくれそうな点です。
イヤホン型なので、ケースをテーブルに置いて録音したり、Web会議や通話の記録にも使えたりと、使い方の幅が広いのも特徴です。
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現場目線で、どう使い分けるか
2つを比べて、私なりにこう整理しました。
Plaudが向いていそうな場面
シンプルに「会話を記録して議事録にしたい」とき。机に置いて対面の打ち合わせをまるごと録る、という使い方。余計な機能はいらない、という人にも合いそうです。
ZENCHORD1が向いていそうな場面
工場のように騒音が多い現場での記録。耳につけてハンズフリーで使いたいとき。Web会議や通話も記録したいとき。データの保管先が気になる人にも。
どちらも「議事録をそのまま共有できる」「客先との打ち合わせの記録になる」「言った・言わないのトラブルを防げる」という、私が求めていた価値は満たしてくれそうです。
正直に言うと、気になる点もある
いいことばかり書くのはフェアじゃないので、気になる点も正直に書きます。
一番心配なのは、やはり機密性です。機密性の高い製品を扱っている客先だと、そもそも録音自体を嫌がる、あるいは禁止しているケースがあります。こういう相手との打ち合わせでは、どちらのデバイスも使えないかもしれません。
ZENCHORD1は国内保管・暗号化をうたっていますが、それでも「録音すること自体」を許可してもらえるかは、相手次第です。使う場面は選ぶ必要があります。
社内のミーティングや、録音の許可が取れる相手との打ち合わせなど、状況を見極めて使うのが現実的でしょう。
まとめ
製造業22年の経験から「これは現場で使えそうだ」と感じたAI議事録デバイスを2つ、比べてみました。
- シンプルに録って・まとめるなら「Plaud」
- 騒音に強く・耳から使うなら「ZENCHORD1」
どちらも、手書きメモで消耗していた現場を、ずいぶん楽にしてくれそうです。一方で、機密性の高い現場では使う場面を選ぶ必要がある、という正直な懸念もあります。
私自身、実際に手に入れて試したら、また正直なレビューを書きたいと思っています。気になる方は、それぞれチェックしてみてください。

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